温泉やお風呂は、わずかな温度差で身体への効果が変わってくるそうです。
38℃~40℃のぬるいお風呂では、副交感神経の働きでリラックスし、筋肉は緩み、血圧も下がり、胃腸の消化が良くなります。
一方、42℃以上のお風呂では、交感神経の働きで興奮状態となり、心拍数や血圧は上がり、筋肉は硬直するようです。
アトピーなどの皮膚に炎症がある人にとって、42℃以上のお湯はかゆみの原因になるヒスタミンを生成してしまうので、ぬるめの38℃~40℃のお湯に入り、皮膚のバリア機能を守りながら入浴する方が効果的です。
豊富温泉での湯治は、1日2~3回程度が一般的ですが、1回あたり湯治は30分程度十分だそうです。
以前は長湯をすることをお薦めしていたようですが、長湯をすることの効果があまりないこと、なにより思った以上に体力を消耗し感染症を起こしやすくなることから、現在は30分程度の湯治をお薦めしているようです。
私も実際に試してみたところ、1時間くらいの湯治と30分くらいの湯治とでは皮膚の改善はあまり変わりがありませんでした。
また、1時間~2時間の長湯をされている方の中には、皮膚が切れたり逆に肌の油分がなくなったりしている人もいたので、温泉には長い時間入ればいいという訳でもないようです。
できるだけ回数を多くして、長い時間入る方がよいと思っていたのですが、湯治もほどほどが大切ということですね。
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